農業機械のはじまり

石器時代  中石器時代末ころに至り、作物栽培を組織的に行う農耕が発生し、農耕文化が起こった。この農耕の発生は、新石器革命〈 neolithic revolution 〉ともいわれる。
 日本においては、先縄文時代に刃部磨製石斧がみられ、一説では3万年前にすでに刃部磨製石斧が存在したといわれる。農具のはじまりである。

日本農学全集:第15巻、農文協

古代文明







 オリエントでは、紀元前5世紀には牛の家畜化が進み、犂(すき)が発明され、犂耕が発達した。

 さらに、大きな灌漑・水利施設がつくり出され、農耕の生産性が著しく向上して、いわゆるオリエント古代文明が生み出された。

 エジプトの壁画に、畜力による耕うん作業がみられる。
江戸時代

日本


 江戸時代中期以降になると、農具の機能や形態が分化発達した。

 水田における耕うんは、人力鍬によるものに加えて牛耕も現れた。
 田植も多勢で音局混じりで行われていたことがうかがわれる。

江戸時代

日本


 
 鍬を使った人力による田畑の耕うんや、柄杓による人力灌漑作業(手前の2人)がみられる。
川合忠蔵:
水田の耕起作業の図
、一粒万倍・穂の穂、天明六年(1786)

郷土が誇る農具の歩み」より
、円山応挙作の真偽は不明

 

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2004/6/18